AGAによる薄毛は、プロペシアとミノキシジルによって改善できる!
「お医者さんに相談だ」のCMでもお馴染みとなった「プロペシア」
主成分であるフィナステリドがAGAの原因であるDHTの産出を抑えてくれます。
服用を続ければムダな脱毛が減り、太くたくましい毛が生えるんですね。
同じく薄毛改善効果が高いと言われているのがミノキシジルという成分。
プロペシアは脱毛を減らすのが得意な一方、ミノキシジルは発毛が得意と言われています。
つまり、髪を新たに生やしたい!フサフサの頭にしたい!という希望を叶えてくれるんですね。
ここではミノキシジルの歴史や開発の経緯、効果や副作用・注意事項についてご紹介します。
リアップシリーズの使用上の注意などもご紹介しますので御覧ください!
薄毛対策の目次
ミノキシジルの歴史について
ミノキシジルは、プロペシア同様にAGA治療を始めとした脱毛症治療にとって頼れる存在です。
しかし、その歴史を紐解くと意外な発祥を知ることができました。
ミノキシジルの誕生秘話をご紹介します。
高血圧のお薬だった!
実はミノキシジルは当初、発毛や育毛といった効果を期待されてはいませんでした。
というのも、そもそもが高血圧用のお薬として開発されたからです。
1960年代に現ファイザー製薬(当時のアップジョン社)によって、血管を拡張して血圧を下げる降圧剤としてミノキシジルが開発されました。
「毛が生える」嬉しい副作用の報告!
高血圧のお薬として誕生したミノキシジル。
では、いつ頃から発毛効果が知られるようになったのでしょうか?
高血圧治療で服用していた患者の中から「最近毛が濃くなってきた」という報告がしばしばあがるようになりました。
実際に調査したところ、ミノキシジルには体毛が濃くなる副作用が確認されたのです。
世界初の脱毛症の薬の誕生
こうしたことを受け、ファイザー社ではミノキシジルを主成分とした脱毛症治療薬の開発に乗り出したのです。
そして1980年代、ついにミノキシジル配合の脱毛症治療薬「ロゲイン」が発売されました。
ミノキシジルは米国のFDAから、世界で初めて「育毛効果がある薬」として認可されたのです。
AGA治療で双璧をなす存在に
記事執筆時点(2015年11月)において、ミノキシジルはプロペシアと並ぶAGA治療薬となっています。
プロペシアはAGAの原因となるDHTの生成を防ぎ、今以上の脱毛を防ぎます。
ミノキシジルは血管拡張による血流増加で、頭皮に栄養がたっぷりいくようになります。
結果として、発毛・増毛に良い効果があるんですね。
プロペシアとミノキシジルの2つを併用すれば、AGAによる進行型薄毛対策としてはバッチリと言えるでしょう!
ミノキシジルの効果について
ミノキシジルの効果も見ていきましょう。
主な効果としては、血管を拡張する作用があります。
これは、元々高血圧のお薬として開発された経緯からもわかりますよね。
また、毛母細胞の活性化作用もあるため、発毛しやすい頭皮になるのです。
新たな血管が増える
ミノキシジルの効果として注目したいのが、血管新生でしょうか。
血管新生とは、新たな血管を作るという驚きの作用のことを言います。
ミノキシジルには毛細血管増殖因子(VEGF)の誘導体としての効果も確認されています。
毛髪を太く強くしてくれる
ミノキシジルには毛母細胞の活性化と血管新生効果があります。
毛根が生き生きとして、頭皮に送られる血流がアップするんですね。
その結果、ミノキシジルは単に発毛しやすいだけでなく「太くたくましい毛」が生えやすくなると言われています。
髪にとっては毛母細胞が種、血液は栄養です。
生き生きとした種にたっぷりと栄養が送られれば…強い毛が生えやすいのはイメージできますよね。
ホルモンへの影響はない
ミノキシジルは血管に対して作用する成分です。
血流をアップさせたり、血管新生によって毛細血管を張り巡らせることで育毛が促進されるんですね。
なので、女性であっても使えるという安心感があります。
ただ、授乳中の女性には禁忌薬となりますので、その点は注意しましょう。
ミノキシジルの薄毛改善率はどれくらい?
せっかくお薬を使うならば、しっかり薄毛を解消したいですよね。
世界で一番最初に「脱毛症治療薬」と認定されたわけですから、かなり期待値も上がります。
では、実際にミノキシジルの薄毛改善効果はどれくらいでしょうか?
全体の9割が薄毛改善
研究データでは使用開始から
- 3~4ヶ月…約8割が改善
- 1年以上…95%が改善
とのことで、ミノキシジルを使用した人のほとんどは「薄毛に効果があった」と結果が出たわけです。
ただ、フッサフサになったといういわゆる「著名改善」は全体の1割程度と少なめです。
ほとんどの人は以前よりも濃くなったけどまだ薄い…という中程度の改善となっています。
プロペシアとタッグを組もう
とはいえ、これはミノキシジルだけの結果です。
AGAによる薄毛は発毛よりも脱毛スピードが早くなり薄毛が進行します。
ですから、プロペシアの服用で原因であるDHTの産生を抑えることも大切なんですね。
プロペシアで脱毛を抑え、ミノキシジルで発毛を促す。
この最強タッグによって、薄毛は大幅に改善することができるでしょう。
ミノキシジルの副作用
どんなお薬にも副作用がありますが、当然ミノキシジルにもあります。
主なものとしては以下になります。
- 頭皮のかゆみ
- 頭皮の炎症
- 体のむくみ
- 動悸や不整脈
- 低血圧気味になる
- 眠気や倦怠感
- 頭痛などの不快感
- 体毛が全体的に濃くなる
このような副作用のリスクはありますが、実際にはそれほど気にすることもありません。
全ての人に出るものではなく、もし副作用が出ても軽微で収まることがほとんどです。
ここからいくつかピックアップして、ミノキシジルの副作用についてさらにご紹介します。
頭皮の痒みや炎症について
ミノキシジルは塗布剤(商品名リアップ等)になります。
頭に塗るタイプのもので、これが肌に合わない場合は痒み・炎症が起こることがあります。
また、血行が良くなることでじわじわと痒くなる、というケースも。
軽微な症状で収まることがほとんどですが、あまりにも痒みが強く炎症を起こしている場合は医師に相談してみましょう。
血流関係の副作用
ミノキシジルは元々は高血圧の治療薬として研究されてきた成分です。
そのため、低血圧や不整脈といった副作用が起こる場合もあります。
とはいえ、塗布タイプのものであれば重い症状は出にくいと言われています。
リアップなどは頭皮部分にのみ塗るお薬なので体全体にまではミノキシジルが行き渡りにくいからです。
ただ、タブレットタイプのミノキシジルの場合は副作用が出やすい可能性があります。
日本ではほぼ入手することはありませんが、もしも錠剤のミノキシジルを服用する場合には、不整脈等の副作用も念頭に入れておきましょう。
体毛が濃くなる
ミノキシジルを使用して体毛が濃くなるという副作用がでる場合もあります。
血管新生効果により血流がアップし、髪だけでなく体中の毛が生えやすくなる可能性があるんですね。
ただ、こちらの場合も塗布タイプのミノキシジルであればそれほど影響はありません。
塗りこむ際に手や他の部位にミノキシジルが付着しても、拭き取ったり洗い流せば大丈夫です。
肌から体内に浸透するには時間がかかるためです。
リアップ等の使用では体毛が濃くなる副作用はそれほど気にする必要はないでしょう。
こんな人はミノキシジルを使用できない
ミノキシジルは発毛を得意とする薄毛対策の救世主的存在です。
プロペシアと併用すればAGAによる脱毛症を大幅に改善できるでしょう。
薄毛ならばぜひ使いたいところですが、実は使用できない・控えるべき人もいます。
どのような場合はミノキシジルを使わないほうが良いのかご紹介します。
- 低血圧・高血圧の治療をしている
- 普段から不整脈がある
- 心疾患・循環器疾患がある
- 腎臓疾患があり治療している
上記のようなケースではミノキシジルの使用は控えたほうが良いでしょう。
健康に不安がある人は使用を控えるべき
そもそも、ミノキシジルは高血圧の治療を目的として研究されてきたものです。
そのため、血液に関する病気や疾患がある場合は、大きな負担がかかる場合があります。
特に、低血圧気味な人はミノキシジルの使用は危険です。
血管が拡張することで血圧がさらに下がってしまい、意識低下などのリスクがあります。
また、腎臓にリスクを抱えている人もミノキシジルの使用は注意が必要です。
そもそも、どんな薬も多少の毒性があり、腎臓はそれを排出する機能があります。
腎臓が弱っているところに薬を使うと、余計な負担がかかってしまい、重篤な症状を引き起こすことがあるんですね。
まずは医師・薬剤師に相談を
ご紹介したような身体上の不安・リスクがあるけど…ミノキシジルを使いたい!
という人は必ず、専門の医師や薬剤師に相談をするようにしましょう。
リストアップしたリスクがあっても、使用許可がおりる場合もあります。
なるべく体に影響のない使用頻度なども教えてくれるかもしれません。
いずれにせよ、どんなお薬でも服用・塗布の前には専門家の意見を聞くべきです。
ミノキシジルを適切に使用して、健康的にフサフサになりましょう!
ミノキシジルはどうやって入手する?
ミノキシジル入の塗布剤は薬剤師のいるドラッグストアで購入することができます。
大正製薬から発売されている「リアップ」シリーズがこれにあたります。
リアップジェットの特徴
リアップジェットは噴射式のミノキシジル塗布剤です。
代表的な成分としては以下になります。
- ミノキシジル100ml中1g…血管新生効果・毛母細胞活性化
- トコフェロール酢酸エステル…抗酸化作用
- パントテニールエチルエーテル…毛根の栄養
リアップジェットにはミノキシジルの他にも髪と頭皮に良い成分が含まれているんですね。
リアップジェットの使い方・注意点
1回15噴射で1日2回、きっちり使用すると1本1ヶ月でなくなります。
薄毛改善の効果を感じるのは使用から3ヶ月~6ヶ月くらいと言われています。
その間に、AGAでよく聞く「初期脱毛」的なことが起こる場合もあります。
ただ、これは古くて弱々しい髪を押し出し、強い髪が生える前兆とも言えるものです。
むしろ、「ミノキシジルが効いてきているんだな」と思っておきましょう。
初期脱毛を感じても、信じて使い続けることが大切です。
リアップX5の特徴
「リアップX5」はリアップジェットよりもミノキシジルを高濃度配合しています。
なんと、薄毛効果の高いミノキシジルが5%配合されているんですね。
そのため、かなり高い発毛効果、薄毛改善効果が見込めると言われています。
実際に口コミでも、リアップX5の方が効いたという声は多いですね。
リアップX5の使い方・注意点
使い方は簡単で、1回1mlを1日2回脱毛部分に塗布するだけです。
しっかりと計量できますので、用法用量を間違えないようにしましょう。
ちなみに、量や回数を増やしても「たくさん毛が生える」ということはまずありません。
1mlを1日2回というのが、最大限にミノキシジルの効果が発揮できる量なんですね。
むしろ多くしてしまうと、副作用だけが強くでる場合があります。
頭皮の炎症や痒み、頭痛や不整脈といったミノキシジルの悪い部分がでてしまっては意味がありません。
薄毛改善効果の高いお薬だからこそ、用法用量をしっかりと守るようにしましょう。
個人輸入のミノキシジルはどうなの?
ネット上には海外製の医薬品を取り扱っているサイトが複数あります。
リアップシリーズに比べるとほとんどが、安価であるようですね。
個人輸入のミノキシジルは購入しても大丈夫なのでしょうか?
安さよりも安全の方が大切
入っている成分が同じならば、安いほうが良い…と考える人もいるでしょう。
ですが、そもそも個人輸入業者の扱うものは「日本未認可」のものです。
安全性はまったくもって確保されていないんですよね。
それこそ、わけのわからない成分が含まれていたり、製造過程で雑菌が混入したり…考えられるリスクはたくさんあります。
そのお薬、本当にミノキシジルが入っている?
そもそもミノキシジルが本当に入っているかどうかもわかりません。
実際にプロペシアの個人輸入薬は7割以上が偽薬であったという調査報告もあります。
敢えて危険なお薬に手を出してリスクを被る必要はあるのでしょうか?
薄毛を改善できないだけでなく、命に関わる健康被害を受けてしまったら…意味がないですよね。
個人輸入のミノキシジルには手を出さないほうが無難です。
フサフサ的まとめ
ミノキシジルの歴史、効果や副作用についてご紹介しました。
AGAによる薄毛の治療・改善にはかなり高い効果があるということがおわかり頂けたでしょう。
副作用の報告もあり、不安がある方もいるかもしれません。
しかし、世界的にも厳しい日本の厚生労働省がミノキシジルの販売を認可しています。
その事実を踏まえれば、安全性が確保されていることは間違いないですよね。
ミノキシジルの使用を迷っている間にも、薄毛はどんどん進行してきます。
まずは勇気を持って一歩踏み出してみましょう。
ミノキシジルで発毛させ、プロペシアで薄毛の原因を断つ!
これがAGAによる薄毛改善の最善手ですよ♪