薄毛を治療したいけど…お金ってけっこうかかるものなの?
AGA治療の費用ってやっぱり気になりますよね。
最近ではAGA治療はテレビCMのおかげもあり耳慣れたものになりました。
ですが、治療はどんなことをするの?本当に効果がある?という不安もあるかもしれません。
そして何より、「かかる費用」はかなり気がかりですよね。
AGA治療の中身や処方薬の特徴、そしてプロペシア・ミノキシジル、さらにジェネリック品の費用について調べました!
薄毛対策の目次
AGAってなんなの?
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症のことです。
遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因と考えられています。
AGAのメカニズム
まず、5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素が男性ホルモンの一種である「テストステロン」と結びつます。
それによって、「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる活性型男性ホルモンが誕生。
DHTは毛母細胞に悪影響を及ぼす作用があり、結果としてヘアサイクルが乱れます。
成長が阻害された髪は非常に細く・短くなり、抜けやすい状態になってしまうのです。
本来、3~6年ほどある髪の寿命が半年~1年へと激減。
新たな毛が生えるよりも脱毛スピードの方が早く、結果的に頭皮が薄くなってしまうのです。
AGAの脱毛部位や髪質には特徴がある
男性型脱毛症になると、額の生え際や頭頂部が薄くなります。
M字ハゲやカッパハゲと呼ばれる、特徴的な薄毛になってしまうのです。
額だけ、頭頂部だけという人もいれば、両方同時に薄くなるという人もいます。
また、ヘアサイクルが乱れて髪の成長が阻害されるため、髪そのものも特徴的に。
細く短く色が薄い毛になりやすく、まるで生まれたての赤ちゃんの毛のようになってしまうのです。
AGAは育毛剤やシャンプーでは改善できない?
世の中には様々な育毛剤や毛髪促進を謳ったシャンプーがあります。
そういった商品には髪に良いとされる成分が含まれていたり、発毛をサポートする効果があると言われています。
しかし、本当に育毛剤やシャンプーは効果があるのでしょうか?
AGAに効く成分とは?
後述しますが、日本皮膚学会でAGAによる薄毛に効くと言われている「A評価」の成分は3種類しかありません。
「フィナステリド」「ミノキシジル」そして「デュタステリド」です。
このうちのどれかの成分が含まれていて、体内にちゃんと吸収されるのであれば、効果的な育毛剤・シャンプーといえるでしょう。
ほぼ全ての商品は効かない?
ですが、市販されている商品のうち、それを満たすものはほとんどありません。
育毛剤であれば、ミノキシジルが含まれるのはリアップだけ。
シャンプーに至っては含まれている商品は全く存在していないのです。
つまり一部を除き、育毛剤やシャンプーというのは、薄毛解消のサポートアイテムでしかありません。
血行を良くしたり、頭皮を綺麗にしたりと、髪が生えやすい環境づくりをするのが目的であるということになります。
使わないよりは使った方が良いかもしれない…という程度のものなんです。
本当にAGA改善効果があるのは、医薬品として取り扱われ、医学的に薄毛に効くと太鼓判を押されたものだけということですね。
AGA改善に良いお薬を知ろう!
では、AGAによる薄毛を改善するには何を使えば良いのでしょうか?
ズバリ、フィナステリド配合の「プロペシア」とミノキシジル配合の塗布剤、たとえば「リアップ」です。
デュタステリド含有のザガーロというものもありますが、記事執筆時点(2015年11月14日)ではまだ取り扱っているクリニックはないようです。
プロペシアは処方薬なので、病院に行って診断を受け医師から処方されなければもらうことはできません。
ミノキシジル塗布剤は一類医薬品として、病院だけでなく薬剤師のいるドラッグストアで購入できます。
また、最近はネット販売もできるようになっています。
プロペシアとミノキシジル(リアップ)を使えば、AGAは改善できます。
薄毛の進行を止めるだけでなく、若き日のフサフサを取り戻すことも不可能ではありません。
AGA治療って一体なに をするの?
具体的にAGA治療とは何をするものなのでしょうか?
基本的には、投薬治療がメインとなります。
先述したプロペシアやミノキシジル塗布剤を処方してもらって、継続使用することがメインの治療となるのです。
密なコミュニケーション
病院を受診すると、問診や頭皮チェックも行われます。
普段の生活習慣の確認や、薄毛の進行具合などを診るんですね。
頭皮環境を整えるための食事や運動についてのアドバイスを受けることもあるでしょう。
また、投薬による改善状況を確認するために頭皮の写真を撮るクリニックもあります。
こうして、医師とコミュニケーションを取ることで信頼関係ができれば、薄毛改善への頼れる味方を得ることができます。
特別な治療もある
AGAクリニックによっては血液検査や遺伝子検査が行われるケースも。
血液を診ることでプロペシアの服用が可能かどうかがわかります。
また、遺伝的に薄毛になりやすい体質なのかもわかるのだとか。
他にも、直接頭皮に薬剤を注入して発毛を促進するメソセラピーという治療もあります。
かなり効果が高いですが、かなり高額なのが悩みどころですね。
プロペシア・ミノキシジルの効果を理解しよう
AGAに効くお薬はプロペシア、そしてミノキシジル配合の塗布剤です。
薄毛治療を始めるならば、この二つの効果についても理解しておきましょう。
ミノキシジルの効果
リアップに代表される頭皮に直接塗るタイプの薬が主流です。
ミノキシジルはVEGFと呼ばれる毛細血管を作る因子の誘導剤となります。
簡単に言うと血流が良くなるのですが、単なる血行促進とはちょっと違います。
ミノキシジルには血管新生=新たな血管を作る効果があるのです。
髪を作るには栄養が必要で、その栄養を運ぶ道となるのが血管です。
VEGFによって頭皮に新たな血管がたくさん作られれば、栄養はたくさん送られますよね。
ミノキシジルを使えば、新たな毛細血管ができて頭皮への血流が増え、髪が生えやすい状態になるんです。
新しい血管ができるってなんだか凄いことですが、その凄い効果を持つのがミノキシジルなんですね。
プロペシアの効果
プロペシアはAGAに効くフィナステリドという成分が含まれる経口薬です。
フィナステリドの主な作用は5αリダクターゼの働きを阻害することにあります。
テストステロンをAGAの原因となる悪玉ホルモン「DHT」に変質させない事を目的としています。
DHTは先述の通り、毛母細胞に悪影響を及ぼしてヘアサイクルを極端に短くするものです。
DHTが生成されないことでヘアサイクルが正常になり、髪は本来の成長過程を取り戻すことができます。
つまり、プロペシアの服用を続けていれば、生えてくる髪は太くてたくましいものになるんですね。
プロペシアとミノキシジルの違いは?
プロペシアもミノキシジル含有薬もAGAに効くお薬です。
しかし、その効果は両者全くの別物となります。
プロペシアに含まれるフィナステリドは、髪の成長阻害因子であるDHTの生成を防ぎます。
つまり、これ以上薄毛を進行させない「現状維持」がプロペシアの得意とする効果なんですね。
一方、ミノキシジルはVEGF誘導による血管新生が主な作用となります。
頭皮にたくさんの栄養を送り、新たな髪を生やす「育毛促進」がミノキシジルの得意技です。
このように、プロペシアとミノキシジルとでは全く効果が違ってきます。
どちらもAGA治療には効果的であり、できれば併用していきたいお薬なんですね。
AGA治療の費用はどれくらい?
AGAの病院での治療、治療薬の効果についてじっくりご説明しました。
では、みなさんが一番気になるところ…「費用」についてご紹介していきましょう。
AGAには保険が効かない!?
大前提として、AGA治療は保険適応外になりますので全額自己負担になります。
当然、処方薬については「実費」ということになるんですね。
AGA治療が「命にかかわる病気ではない」ため、保険が適用されないんです。
簡単に言うと、薄毛の改善は「美容整形」などと同じ扱いになっているんですね。
ちょっと残念ですが、致し方ないといったところでしょうか。
診察費は風邪と同じくらい
AGAは投薬治療がメインなので、費用はお薬代がほとんどです。
薬代については後述しますが、他にお金がかかるとしたら診察費ですね。
病院によって多少違いますが、だいたい1000円~2000円程度となります。
風邪などで病院に行く時とほとんど変わりません。
特別な治療は費用が高め
また、特別な治療を行う場合は別途費用がかかります。
血液・遺伝子検査をする場合は、1万円~2万円程度かかります。
クリニック独自の育毛カクテル剤も1本数千円~数万円するようです。
頭皮に薬剤を直接注入し効果が高いと言われるメソセラピーはさらに高額です。
1回5万円以上、12回で100万円近くなることもあります。
ミノキシジルのお値段について
ミノキシジルは比較的簡単に入手することができます。
第1類医薬品「リアップ」という商品として、ドラッグストアでも購入可能だからです。
価格は30日分で税込み7000円程度となります。
ややお高いですが、効果の程は十分信頼できるものです。
下手な育毛剤を何本も買うよりは良いのではないでしょうか。
インターネットでも買える
また、インターネットでの購入も現在は可能になりました。
通販だと6500円程度で販売されていますが、消費税と送料を含めるとドラッグストアでの購入とそれほど変わりはありません。
外で買うのが恥ずかしい、誰にも見られずに入手したい…という理由があるならば通販でも良いでしょう。
特別な理由がなければ、どちらで買ってもリアップのお値段はそれほど変わりません。
プロペシアのお値段について
プロペシアは処方薬なので病院に行かないともらうことはできません。
価格としては1箱28錠入りで6500円~8000円程度となります。
病院によって多少前後する形ですね。
安価で嬉しいプロペシアのジェネリック
また、2015年の4月より日本国内でもプロペシアジェネリックが解禁となりました。
多くのAGA専門クリニックで取り扱っていますので治療費用を抑えることができます。
価格は5500円~6500円程度なので、今までよりも1000円くらい安くなります。
販売元はファイザー製薬(商品名「フィナステリド錠」)ですので信頼性も抜群です。
フィナステリドの服用はAGA治療の基本であり、継続が必須となります。
費用をなるべく抑えたい、という方はぜひプロペシアのジェネリックを使いましょう。
個人輸入はどうなの?
ネット上ではプロペシアのジェネリックというと「個人輸入」品が目につきます。
価格が安く、費用的には抑えられる…という気がしてしまいますよね。
ですが、処方薬品の個人輸入は法的に「グレー」な部分にあります。
というか、販売している業者に関して言えば「完全にアウト」です。
プロペシアジェネリックの個人輸入代行業社からお薬を買うことは、ある意味で犯罪の片棒を担ぐことにもなります。
そもそも、個人輸入のお薬なんて何が入っているかわかりません。
健康的な側面から見ても、絶対に買ってはいけないのです。
フサフサ的まとめ
いまや薄毛は病院にいって正しい治療をすれば改善することができます。
AGA治療について理解し、本当に薄毛に効果のあるお薬を知っておきましょう。
費用は多少かかりますが、それでもフサフサになる喜びにはかえられません!
新しく発売されたプロペシアのジェネリック品の活用などで上手に費用を抑え、フサフサ頭を取り戻してくださいね。