AGAに効くプロペシアって?歴史や効果・改善率、発毛促進のコツ

27c6c74ba214e43d02c819d9fb2996fd_s
AGAという言葉は最近ではテレビのCMなどでよく耳にしますよね。
薄毛の悩みはお医者さんに相談する、それはもはや常識ともいえます。

では、実際に病院で行われる治療とはなんなのでしょう?
その答えは「プロペシア」というお薬の投与です。
薄毛でお悩みの方は一度くらい聞いたことがあるでしょう。

しかし、そのプロペシアについて詳しく知っているかたはどれくらいいるでしょうか?
そもそも、いつ頃できた薬なのか、どのくらいの薄毛改善効果があるのか…気になりますよね。
AGA治療における代表的お薬・プロペシア。
その歴史や効果、改善の傾向、薄毛改善をさらに加速させるコツをご紹介します!

スポンサーリンク

プロペシアの歴史について

AGA治療の代表的な処方薬と言えばプロペシアです。
果たして、プロペシアとはどのような歴史があるのでしょうか?
簡単にご紹介していきます。

1992年に初めて商品化

プロペシアとはアメリカのメルク社によって開発されたお薬です。
1991年から研究・開発が始まり、その翌年の1992年に「フィナステリド」を主成分とするお薬ができました。
そして『プロスカー』という名前で認可され商品化されたのです。

元は前立腺のお薬で、薄毛改善効果は副作用だった!?

メルク社から発売されたプロスカーですが、元々AGA治療薬ではありませんでした。
実は前立腺肥大を改善したり、前立腺がんの治療薬だったんです。
発売後、さらなる研究や臨床データが揃う内にあることがわかってきます。
「抜け毛が減った」「髪が増えてきた」「太くたくましい毛が生えてきた」…。
フィナステリドの副作用として、薄毛に効果があるという報告されるようになったのです。

AGA治療薬『プロペシア』の登場

かくして、薄毛の治療に良いことがわかったフィナステリド。
薄毛のお薬として研究され始め、ついに1997年にアメリカでAGA治療薬として認可されたのです。
その後、2005年に日本でも認可されて、当時の万有製薬(現MSD)が『プロペシア』として商品化しました。

プロペシアの歴史を振り返ると面白いものですね。
前立腺のお薬で、薄毛治療の効果は副作用だったというのは意外な事実でした。
医学の進歩や新たな発見によって、薄毛解消の道が開けたということなんですね。
プロペシアを服用する際にはたまに思い出してみましょう!

スポンサーリンク

プロペシアってどういう効果があるの?

プロペシアの主成分はフィナステリドというものです。
この成分がAGAによる薄毛に効果的と言われています。
では具体的にどのような効果があるのでしょうか?

薄毛の原因は男性ホルモン

AGAの原因はジヒドロテストステロン(DHT)です。
この男性ホルモンの一種が脱毛因子となり、毛母細胞の働きを弱めてしまうのです。
その結果ヘアサイクルが乱れてすぐに脱毛したり、十分に成長できない毛髪が増えて薄毛となってしまうわけですね。

フィナステリドで原因ホルモンを64%低下

DHTは5αリダクターゼによってテストステロン変化させられたものです。
フィナステリドは5α還元酵素を阻害し、DHTの生成を抑える効果があります。
体内のDHT濃度が減ることで、毛母細胞への悪影響を抑えることができますのでヘアサイクルも正常化します。
結果、健康的な毛髪が生えやすくなり、AGAに効果があるということなのです。
研究ではフィナステリド服用時には頭皮のDHT濃度が64%も抑えられることがわかっています。
この数字からも、プロペシアを飲むのと飲まないのとでは、かなり違うということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

プロペシアで絶対に薄毛を解消できる!?

プロペシアの主成分であるフィナステリドはAGAに大きな効果があることがわかりました。
では、プロペシアだけ服用していれば進行形脱毛症による薄毛を改善することができるのでしょうか?
プロペシアの薄毛改善率
日本での臨床試験では、1年間でおよそ6割の患者がAGAを改善しています。
プロペシア1mg投与での薄毛改善率の具体的な数字は以下です。

  • 1年目…58%
  • 2年目…68%
  • 3年目…78%

見てお分かりの通り、長く服用し続ける方が効果がでやすい結果となっています。
体質による個人差ももちろんあります。
また、ヘアサイクルもありますので新たな毛が生えるタイミングも人により違います。
ですから、プロペシアは少なくとも半年~1年は服用を続けることが重要となるのです。

増毛ではなく、現状維持が得意

薄毛の改善率が1年で6割、3年で8割と脅威の効果を見せるプロペシア。
ですが、ここで一つ注意したい点があります。
実はプロペシアはどちらかというと髪を増やすというよりは、現状維持をする薬なんです。
フィナステリドはDHTの生成を抑制してヘアサイクルを整えてくれます。
しかし、それ以上のことはしてくれず、毛母細胞に作用するような効果はありません。
簡単に言うと、原因を排除はするけど発毛を直接促すことはない、ということですね。
極端なことに言えば、薄毛の進行を止めてくれるだけのお薬、ということになるんです。

AGAに効く薬であることは間違いない!

薄毛の進行を止めるのが目的であって、発毛促進が主な目的ではないのがプロペシア。
とはいえ、やはり原因を抑制してくれるわけですから、AGAに効くお薬であることは間違いありません。
臨床試験での改善効果と現状維持の効果を合算するとすごいことがわかります。
なんと、プロペシア1mg投与で98%の人に改善・維持の効果が認められているんです。
つまり、フィナステリドの効果で今以上に薄毛になることはない、ということですね。

発毛への期待ももちろんある

もちろんプロペシアの服用で増毛自体の期待できます。
AGAの発症初期であれば、毛根もまだ元気ですから原因を抑えるだけで髪が生える可能性があります。
ヘアサイクルを整えることで、以前のような平常なフサフサ頭になることもできるんです。
とはいえ、積極的な発毛ではなく現状維持の方が得意な薬であることも事実。
プロペシアの特徴を理解した上で使用することが大切です。

プロペシアと併用したいのがミノキシジル

プロペシアは服用したから一気にフサフサになる!という薬ではありません。
先述の通り、現状維持に特化している薬だと考えましょう。
とはいえ、「失った髪は取り戻せないのか…」と諦めるのはまだ早いです。
薄毛になった頭をフサフサにするために、プロペシアと併用したいお薬もご紹介します。

積極的な発毛を促すミノキシジル

フィナステリドは現状維持を得意としますが、発毛が得意な成分もあります。
それは「ミノキシジル」と呼ばれるものです。
この成分は毛母細胞に直接作用して細胞分裂が活性化されて発毛が促進されます。

プロペシアと併用はOK?

プロペシアで抜けにくい環境にし、ミノキシジルで増やすという隙のない薄毛対策ができます。
ただ、同じような目的の薬を併用して良いのか、という疑問もありますよね。
ですが、そもそも薄毛改善へのアプローチが違いますし、併用によるリスクもありません。
むしろ、フィナステリドとミノキシジルの併用は足りない部分を補う感じになるんです。

ミノキシジルの効果とは?

ミノキシジルには血管を拡張する作用や毛細血管を作る因子を運ぶ役割があります。
ミノキシジルが含まれるものとして有名なのは外用薬(塗り薬)のリアップです。
第1類医薬品として、薬剤師のいるドラッグストアで販売されています。
比較的入手しやすいですが、1ヶ月分で7000円程度とやや高額です。

タブレット型もある?

また、ミノキシジルには内服タイプのものも存在しています。
ですが、国内の病院ではほとんど処方するところはありません。
というのも、飲むタイプのミノキシジルはやっかいな副作用があるからなんですね。
タブレットタイプは全身の血管にミノキシジルが運ばれてしまいます。
そのため、全身の体毛が濃くなって困る…という報告が多かったようなのです。
また、元々がミノキシジルは高血圧用のお薬なので、長期服用にはデメリットもあります。
なので、プロペシアと併用する場合は、リアップなどの塗り薬タイプとの併用が望ましいのです。

フサフサ的まとめ

ローマは一日にしてならずと言いますが、どのような薬もすぐに効果は現れません。
最低3ヶ月、できれば半年しっかり継続することが大事です。

プロペシアで薄毛の原因を排除!ミノキシジルで発毛促進!
AGAによる薄毛対策には、この2つの最強タッグで臨みましょう。

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です